Namiheyhey’s blog

アメリカの大学院で勉強中

カバンで席取りしても盗られない国、日本

 

日本に帰国するたびに、「日本スゲーな!」と思うことがたくさんあります。

たとえば、エクセルシオールとかスタバとかに行くと、店員さんが、「お席が満席に近いので、先にお席をお取りくださーい!」と叫んでいること。まず、席がなくて座れないかもよってことをわざわざお知らせしてくれる気遣いがすごい。次に、お客さんが自分のカバンを置いて席取りして、そのまま席を離れて注文しに行っても、カバンが盗まれる可能性がめちゃくちゃ低いっていうのが、本当にすごい。そんな国、日本以外では見たことがない。

 

アフリカで3回強盗に遭って、警察官に車を取り囲まれて財布を要求されたり、空港職員が当たり前のように荷物検査で物を盗ったり、真夜中に知らない男が私の家のドアを叩きまくりながら車をかしてくれと騒いだり、信頼していた現地職員が私のオフィスの引き出しからお金を盗んでいたり、フランスの空港でノートパソコンと財布を盗まれたり、中東にいた時よく行っていたショッピング・センターがテロ予告されて爆破されそうになったり。

そんな世界に長年住んでいると、日本ほど安心で安全で人の道徳観やモラルの高い国はない、と本当に思います。日本に住んでいるとそれが当たり前になって有り難みが分からなくなるのだけど、これがどれほどすごいことか。

 

中学生の時、北陸に旅行に行って、空港にある公衆電話の上に財布を置き忘れたことがありました。忘れたことに気付いて慌てて空港に戻ると、親切な方が見つけてちゃんと空港職員に渡してくれて、空港で財布を保管してくれていました。

何年か前にパリの空港で同じことをやらかしたら、当然ノートパソコンも財布も戻ってきませんでした。空港の落し物窓口みたいなところに行って職員に訊ねた時の第一声が、「お前はクレイジーか?」。フランスや海外では、人は物を盗るのが当たり前。目を離した本人に非があるのだから、戻ってこないのが当たり前。そうでない人も中にはいるのでしょうけど、それが主流の考え方なのだと思いました。

 

2011年に起きた東日本大震災のニュースは連日海外でも報道されていましたが、その時アフリカにいた私は外国人の友人から、「日本ではこれだけの震災時でも、留守宅や銀行やお店に押し入って泥棒をする人がいないのはなぜか?」と真顔で聞かれたことが何度もあります。全くいないわけではなくて、残念ながらそういう犯罪に手を染める人もいるのですが、これが海外だったら日本の比ではない桁の泥棒被害になっていたでしょう。

せめてお金を寄付したい、こんな状況だからこそ何かしら誰かの役に立ちたい、と思うことはあっても、人が苦しんでいる状況に紛れて人の物を盗むなんて、発想さえ出てきません。それをやってしまったら、人間ではない、人間以下の存在になってしまう。「ひとでなし」とはよく言ったものですね。そういう日本の社会的なモラルが、海外から見ると驚愕に値するようです。

 

逆に、日本って不思議だなと思うのが、たとえば東京で電車に乗ったとき。

なんでみんなあんなに我先にと乗り込んで席を取ろうとするの?椅子取りゲームでもやってるんでしょうか?笑

それから、電車が数分遅れただけで謝罪のアナウンスが入るのにも驚き。これほど時間に正確に来る電車なんて海外ではあり得ない。これだけ恵まれた環境なのに、避けようのない事態で電車が遅れて駅員さんにクレーム付けて怒鳴っている人がいるのがやりきれない。。

思うに、日本の技術力ってやっぱり世界でも高く評価されていて、日本のサービスの質も本当に高くて、そんな技術力やサービス力を生み出すために、お客さんや周りの人たちにとことん気を遣いながら毎日猛烈に働いて、だからみんなヘトヘトになるんだと思うんです。そんなハード・ワーキングな文化が、世界第3位の経済力を支えているんだと思います。それが良いか悪いかは置いといて。